ICI療法　福岡市城南区から【診療録85】ED薬効かない

2020.05.03

本日は福岡市城南区からICI療法（陰茎海綿体自己注射）を希望された６０代患者様がご来院されました。

治療の経緯

この患者様は、これまでED治療薬（バイアグラ・シアリス）を服用歴があり。つい一週間前もバイアグラを服用したのですが、十分な効果が得られなかったそうです。スポーツ紙に掲載している当院の情報を見たそうで、事前にお電話でのご相談からご来院となりました。

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個人クリニックならではの強み

クリニックを選ぶ際に「料金」ばかり気にしていると、いざという時に
困ることがあります。治療は治るまでが治療であることをお忘れなく。

福岡・博多・天神で手術を受け、術後の緊急時対応で夜間でも駆けつけてくれる執刀医がどれほどいると思いますか。

大手クリニックチェーンに多い、医師が出張で手術を行っている医療機関では、このような対応は難しいかと思われます。
当院のように院長が常駐しており、緊急時もすぐに駆け付けて対応できる医療機関は、実際大変少ないと思われます。

本当に患者様が治療後も安心だと感じる、術後のアフターケア対応はこういうことだと当院は考えます。

スポーツ紙の当院の情報を見たという患者様から

以前からED治療薬を服用していたが、だんだんと効果が得られなくなってきたという患者様からご相談が多く寄せられています。特に持病や加齢などが影響していることもあると思いますが、可能性があるなら何か方法はないかと考えるのが世の男性。今回の患者様もそうなのですが、ED治療薬を服用したが途中で中折れしてしまうとのことでした。

加齢の影響

気持ちはあるけれど、身体がついてこないという言葉を中高年になると言うことがあります。ある程度の年齢になると性行為自体も一種の運動のように体力が続かないとおっしゃられる患者様も多くおられます。そのため、気持ちの部分でパートナーを満足させたいという気持ちはあれど、「疲れた・しんどい」などという感情は逆に性的興奮自体にも影響するかもしれません。そこで本来の役目を果たして欲しいED治療薬の助け、勃起の維持すらも難しい状況になりますと、これは本当にストレスになると思われます。

ICI療法とED治療薬の違い

ED治療薬の効果は勃起を抑制する作用をおさえ、勃起の維持を目的としたお薬となります。そのため、元々の勃起力自体が低下してくると十分な効果が得られなくなってきたとご相談に来られる方が多くおられます。その点、ICI療法は陰茎部に直接血管拡張作用のあるお薬を注射することで勃起を促します。そのため、勃起力が弱くなってきて維持が難しいというケースの場合、ICI療法の方が効果を得られたとおっしゃられる方が多い印象があります。

患者様のお悩みとは

これまで何度もED治療薬を服用してきたが、性行為時に中折れすることが気になるようになってきた。「今日もまた中折れするのではないか。」そんな風に考えるようになってから、余計に効果が得られなくなってきた気がするとおっしゃられていました。今回はICI療法を試してみて、もう一度自信をもって性行為ができるようになりたいと希望されていました。

東郷院長より問診およびICI治療・テスト注射について

ICI療法の概要および、実際の注入方法について東郷院長より説明。このICI療法で一番大切なのは正しい注入方法で注射をおこなうということ。正しい注入方法で注射ができなければ、本来の効果を望むことも難しくなります。そのため、院内でおこなうテスト注射に関しても、この点で問題がありますと本来の効果判定ができません。東郷院長が正しい注射の仕方をしっかりとレクチャーしていますのでご安心ください。

今回の患者様も少し緊張されていましたが、大変スムーズに注射ができました。初めての自己注射の感想としては注射自体の痛みはほとんど感じられなかったそうです。そして、効果実感を判定するためにしばらく待機。規定時間の待機後、ご自身でもしっかりと効果を実感できるくらいしっかりとした硬さを感じられ、大変喜んでおられました。本格的にICI療法を活用したいとおっしゃられていました。

今回の処方内容

ICI療法

初診料　　　　　　￥5,500－（税込）
テスト注射　　　　￥5,500－（税込）
ICI注射　1単位　￥11,000－（税込）

当院よりひとこと

ICI療法（陰茎海綿体自己注射）についてですが、ED治療薬とは異なり比較的多くの方に効果実感を得られる画期的な治療方法です。特に５０代・６０代となりますと、持病等の影響で処方を受けられない方もでてきます。それ以外にはED治療薬を服用するタイミングや食事の制限を一部受けるものもございます。しかし、この治療に関してはその多くの制約はございません。事前に説明している正しい治療内容・主なリスク・副作用についてのご理解は必要となります。詳しくは当院ホームページにございますICI療法のページをご参考にしてください。

今回の患者様は持病等は特にありませんでした。しかし、もうじき７０代を迎えるという事もあり加齢の影響は考えざるを得ません。それ以外にED治療薬を服用して性行為のたびに中折れするという体験が心理的な影響を及ぼしている可能性も考えらえます。このICI療法をうまく活用し、少しでも性行為に対する不安が改善できればと思います。

ED治療薬に比べますと、このICI療法は大変高額だと感じる方も多くおられると思います。そのため、当院ではICI療法だけが一番有効な治療方法とは考えていません。ゆくゆくはED治療薬を併用しながら、うまく活用していくことを前提に患者様にあった提案をおこないます。

悩む時間は長ければ長いほど、解決までの道のりには時間がかかってしまいます。生活習慣・日常生活やお仕事でのストレス、そして費用を負担してED治療薬などを服用しているからこそ失敗したくないなどの心理的な影響。その方の状態や環境に合わせて費用負担のできるだけ少ない治療方法で性行為自体がうまくいくのであれば、悩みは改善できると考えます。