包皮炎 鹿児島県鹿児島市より【診療録232】泌尿器科も受診したが

今回ご来院くださったのは、鹿児島県在住の40代男性。
もともとアトピー体質で皮膚が弱く、かぶれや赤みを繰り返されていました。特に性行為やマスターベーション後には包皮口や亀頭部周辺が赤くなり、次第に「皮膚が切れやすくなる」という新たな悩みに発展。
「清潔にしていてもカスが溜まりやすい」
「一度包皮が腫れて泌尿器科で“包皮炎”と診断された」
「軟膏で一時的に治まるが、何度も再発してしまう」
こうした経過から、徐々に包皮口が硬くなり、剥こうとするだけで痛みが出るようになり、カントン包茎に近い状態にまで進行されていました。
患者様はこう振り返られました。
患者様の声
「長い間、悩みを抱えてきました。アトピー体質で皮膚が弱いこともあり、赤みやかぶれは“仕方ない”と諦めていたんです。でも、性行為やマスターベーションの後にヒリヒリとした痛みが出るたびに、“このままで大丈夫なのか”と不安になっていきました。
何度も泌尿器科で包皮炎と診断され、薬を塗れば治まる。でもまた繰り返す…。そんな生活に嫌気が差していました。特に辛かったのは、包皮口が切れるようになり、剥くこと自体が怖くなってしまったことです。入浴のときに洗うのも痛みを伴い、毎日が苦痛でした。性生活にも影響し、パートナーとの関係もどこかぎこちなくなってしまって…。
手術を決めるまで何年も迷いました。“怖い”“痛そう”“恥ずかしい”という気持ちがあったからです。でも、福岡に評判の良い専門クリニックがあると知り、“ここなら信頼できる”と感じて勇気を出しました。
包茎がもたらす症状とは?
包茎状態を放置すると、以下のような症状を招くことがあります。
- 包皮炎や皮膚の切れ癖
- 恥垢の蓄積による臭い・衛生面の問題
- 性行為時の痛みや違和感
- 慢性的な赤みやかゆみ
繰り返し炎症を起こすと皮膚が硬化し、包皮口がさらに狭くなり、カントン包茎のような状態に悪化することも珍しくありません。
包茎手術を受けるメリットとリスク
メリット
- 炎症や切れやすい部分を外科的に除去し、根本的に改善できる
- 恥垢が溜まりにくく衛生状態が良くなる
- 見た目が自然になり、清潔感が向上
デメリット
- 手術直後は痛みや出血、腫れを伴う
- 感染のリスクがゼロではない
- 完全に落ち着くまでに一定のダウンタイムが必要
院長による診察と診断
診察の結果、患者様は「繰り返す包皮炎により皮膚が損傷し、カントン包茎に進行している」状態でした。
院長コメント
「繰り返す炎症は皮膚を硬化させ、自然治癒を妨げます。このままでは痛みが強く、さらに進行する恐れがあります。外科的に炎症部分を取り除く“包茎手術”が必要と判断しました。」
手術内容
- 施術名:包茎手術
- 料金:33万円(税込)
- 所要時間:30~40分
- 麻酔:局所麻酔(段階的に注入し痛みに配慮)
手術後の患者様のご様子
手術後、患者様は大きな安堵を見せられました。
患者様の声
「正直、手術直前はとても緊張しました。でも先生やスタッフの声かけで少しずつ落ち着けて、気づけば終わっていました。今は“もう炎症に悩まされなくていい”と思うと心からホッとします。」
手術が終わったとき、本当に涙が出そうでした。あの不安から解放されたんだと思うと、今は未来に前向きになれる気がします。」
当院で行っている包茎手術の事前情報
(手術時間)
30分から40分が目安となりますが、患者様の状態により異なります。
(麻酔について)
局所麻酔。負担が少ないよう段階的に麻酔を行っています。
(内服薬・患部消毒について)
当日より当院より処方する抗生剤を服用していただきます。切る治療の場合、翌日からのシャワー対応後、患部を消毒していただき包帯で保護。しばらくこの手順で経過観察となります。術後ケアについては治療後に詳しく内容を記載したものをお渡ししますのでご安心ください。
(経過来院・抜糸について)
術後の傷痕に配慮し、美容手術用極細ナイロン糸使用にて縫合。経過来院についてはご予約のうえで随時対応。
(日常生活や仕事に関して)
当日はできるだけ安静にしていただきます。
(術後の患部の痛み・腫れや浮腫みについて)
麻酔等の影響で 1ヵ月ほど腫れや浮腫みが出やすい。個人差はありますが2~3カ月ほど浮腫みやすい傾向があります。切る治療を行った場合、個人差はございますが痛みを感じる方が多くおられます。そのため、痛み止め等の処方を行っておりますのでご安心ください。
(シャワーやお風呂について)
切る治療の場合、当日は患部は濡らせません。翌日よりシャワー対応可能。湯船は5日目より可能。切らない治療の場合、当日よりシャワー対応可能。出血が止まれば湯船可能。
(性行為や運動について)
患者様の経過により異なるが、3~4週は不可。
(ご来院からお帰りまでの所要時間)
1時間から1時間半ほどが目安となります。
術後は医師の指示に従ってください。
当院よりひとこと
性行為やマスターベーション後に包皮が赤くなったり、ヒリヒリと痛みを感じる状態を放置すると、包皮炎を繰り返すことがあります。その結果、包皮に切れ癖ができ、さらに症状が悪化するケースも少なくありません。
痛みがあるということは必ず原因があります。放置せず、早期に専門医へご相談ください。
包皮炎や包皮口の切れ癖は、決して珍しい症状ではありません。とくにアトピー体質や皮膚が弱い方に多く見られます。軟膏で一時的に改善しても、根本的な炎症原因が残っている限り再発を繰り返すのです。
放置すると、皮膚が硬化して包皮口が狭くなり、カントン包茎のような状態へ進行するケースが多くあります。痛みや赤みが“慢性化”している場合は、早期に外科的な処置を検討すべき段階といえます。
当院では「痛みがある=必ず原因がある」と考えています。男性特有のデリケートな悩みだからこそ、“誰にも相談できないまま一人で苦しんでいる”方も少なくありません。そうしたお気持ちに寄り添い、術後も専用ホットラインで24時間いつでもご相談いただける体制を整えています。
治療はゴールではなく、スタートです。清潔な環境と安心できる毎日を取り戻すために、どうぞお気軽にご相談ください。