尖圭コンジローマ除去　鹿児島県鹿児島市から【診療録70】放置して

2020.03.12

鹿児島県鹿児島市よりコンジローマ除去を希望された５０代の患者様がご来院されました。

この患者様は半年前に亀頭周辺にイボのようなもの

お風呂の際に何かあるなぁと思っていたそうなのですが、特に自覚症状もないのでそのまま放置していたそう。ここ最近になってイボが大きくなっていることに気づき、インターネット検索で尖圭コンジローマなのではないかと心配になりご連絡がありました。今回はお仕事の関係で博多に来られるタイミングでご来院となりました。

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新型コロナウイルスに対して当院の対応について

現在は午前中に1名、午後の早い時間帯に1名、午後の遅い時間帯に1名といったように
予約数に制限を設けております。完全予約制のため、ご予約枠に空きがない場合、
別のお日にちでのご案内となりますので事前にご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

個人クリニックならではの強み

クリニックを選ぶ際に「料金」ばかり気にしていると、いざという時に
困ることがあります。治療は治るまでが治療であることをお忘れなく。

福岡・博多・天神で手術を受け、術後の緊急時対応で夜間でも駆けつけてくれる執刀医がどれほどいると思いますか。

大手クリニックチェーンに多い、医師が出張で手術を行っている医療機関では、このような対応は難しいかと思われます。
当院のように院長が常駐しており、緊急時もすぐに駆け付けて対応できる医療機関は、実際大変少ないと思われます。

本当に患者様が治療後も安心だと感じる、術後のアフターケア対応はこういうことだと当院は考えます。

治療技術が「最高レベル」だと謳っている医療機関がございますが、何を基準にした技術レベルなのでしょうか。
それならば、本当に大切なのは術後ケアであることを患者様にしっかりとお伝えすることが大切なのでは。

尖圭コンジローマとは

性行為などにより感染するヒトパピローマウイルス（HPV）。性器周辺にイボのような形状で放置したままにしておくと患部が広がっていく厄介な性感染症です。特に女性の場合、感染したままにしておくと、子宮頸がんなどの要因になるとも言われています。一般的には性行為のみで感染すると思われがちなのですが、オーラルセックスでも感染するため注意が必要です。

できる部位によって治療も困難なケースも

男性器については目視で確認しやすいため、違和感などあれば早期治療が可能です。しかし、ご来院される多くの患者様は気づいていたが気にせずそのままにしてしまい、大きくなった・増えたような気がすると心配になり治療のご相談に来られます。特に心配な点はこの尖圭コンジローマに感染している間にパートナーの方に病気をうつしてしまっている可能性があること。女性器については特に腟内に感染している場合、その多くは発見が遅れてしまうこともあります。定期的に婦人科で検診を受けている方であれば、早期に発見できるケースもありますが、やはりがんのリスクを考えると男性も女性もないものができた場合、早めに受診することが大切です。

治療方法・完治期間の目安としては

男性器の場合、その尖圭コンジローマらしきものの一部を採取し検査機関へ組織検査に出します。そして、丁寧にできている部位を電気メスで焼灼処置していきます。しかし、再発リスクもあるため、除去したから完治との判断はできません。日本感染症学会のガイドラインに沿ってお話しますと、治療後３か月以内に約２５％が再発するケースもあるため、経過観察となります。そのため、当院でも治療後３か月は再発がないかどうか、それが完治期間の目安となります。

東郷院長の診察

状態を診ると亀頭周辺にある程度の大きさのイボを確認。形状を見る限り、ほぼ性感染症の尖圭コンジローマの可能性が高い。本来であれば、提携の検査機関に念のため一部組織を検査に出すのですが、患者様からの検査希望がなく当日にそのまま除去されたいとの事。

今回のオペ内容

性感染症（ＳＴＤ）
尖圭コンジローマ除去
1範囲　￥88,000－（税込）

術後の患者様

コンジローマ除去後の状態を確認いただき、今後の経過観察についてと注意事項についてのご説明が終わり、お帰りになりました。ですが、ここから再発がないかどうかしっかりと経過をみることがコンジローマ根治のために必要なこと。元々の状態にもよりますが、ある程度の期間がかかるほど厄介な性感染症です。治療後は当院より処方する内服薬および軟膏塗布をしっかりとしていただきます。患部はかさぶたできて治っていきますので、そこまで日常生活に負担のかかる治療ではありませんが、先ほども申したように再発しないかどうか、経過観察が必要です。

当院よりひとこと

ないものができた、この場合はまず診察等で受診することをお勧めします。実際、当院にお越しいただく方の多くははパートナーの方に言われて来たという方がほとんどです。近年は男性よりも女性の方がこういった性感染症（STD)についての知識があるケースが多いように感じます。特に尖圭コンジローマのような厄介な性感染症は、子宮頸がんなどの要因になると認識している女性も多くおられます。厳密に言いますとヒトパピローマウイルス（HPV)感染のみではなく、他の複数の因子が要因となり異形成となるようです。

しかし、感染すること・感染させてしまうことはリスクを伴いますので避けるべきです。そのため、早期発見・早期治療が大切です。オーラルセックスや感染部位が広ければ、コンドームをしていても感染させる可能性はあります。そのため、男性も意識をもって怪しいものができてしまったら、まずは当院へご相談ください。